こんにちは。
Bijo-Labo総合プロデューサーの野本麻紀子です。
突然ですが、一生のうちにどれくらいの割合の人が癌になるかご存じですか?
なんとなく、すごく割合が高そうだとは感じていると思いますが、実際の数字にすると、実に男性で49%、女性で37%が癌になります。
しかし、癌というのは、生活習慣を正すことである程度防ぐことも可能だと言われています。
もちろん全ての癌に効果的なわけではないですが、2011年にがん研究振興財団が発表した「がんを防ぐための新12か条」を2025年版の注釈を加えて今日はシェアさせてください。
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たばこは吸わない
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他人のたばこの煙を避ける
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お酒はほどほどに
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バランスのとれた食生活を
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塩辛い食品は控えめに
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野菜や果物は不足にならないように
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適度に運動
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適切な体重維持
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ウイルスや細菌の感染予防と治療
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定期的ながん検診を
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身体の異常に気づいたら、すぐに受診を
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正しいがん情報を知ることから
最新のエビデンスに基づいて、国立がん研究センターがまとめた「日本人のためのがん予防法」ではこれまでの「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」の5つの改善可能な項目に加えて、「感染予防」を取り上げ、新たな予防ガイドラインとしました。
たばこが誘発するのは肺がんだけではなく、胃、すい臓、子宮頸がんなどのリスクも高めてしまいます。
しかも、そのたばこが身近な人の癌リスクも上げているとしたらどうでしょうか。
喫煙をしている人は、自分のため、大切な人のためにもたばことの付き合い方を考えても良いかもしれません。
いきなりやめるというのが難しいようなら、人前での喫煙や日中の喫煙は、電子タバコにするなどからはじめるのでも良いかもしれません。
お酒の1日あたりの適量は、日本酒で1合、ビールなら大瓶1本、ワインでボトル1/3本程度と言われていますが、アルコールの分解は、アセトアルデヒド分解酵素のあるなしでも大きく変わりますし、男女差、体重差でも大きく変わります。
また、このがんを防ぐための新12か条が制定された2011年は節酒と書かれていますが、大前提として、このころはまだ少量のお酒はメリットもあると考える専門家が多かったのですが、2025年の現在では、アルコール摂取にメリットはなく、たとえ少量のアルコールでも健康に悪影響を及ぼす可能性があるということが明確になりつつあります。
2022年11月に米国で発表された研究によると、
2015年から2019年の間、アルコールの過剰摂取で年間14万人が死亡し、その約40%は飲酒運転や休憩アルコール中毒、殺人などの急性死でした。
ということは、やはり良くないのは飲みすぎることでは以下と思うのですが、
アルコールを摂取すると、体内で代謝された際に生成されるアセトアルデヒドを分解するという流れが体内に新たに生まれます。
アセトアルデヒド分解酵素は体内に元々存在するものですが、私たち日本人はそもそもアセトアルデヒド分解酵素が存在しない、存在はするけど少ないことがとても多く、うまく分解できない人が数多く存在します。
そうなると、アセトアルデヒドにより、DNAにダメージを受け、それにより細胞が増殖し、悪性腫瘍ができやすくなってしまう可能性があります。
また、酸化ストレスも生じさせ、血管周りの細胞に害を及ぼす可能性があります。
それは、動脈硬化や高血圧などの疾患の原因にもなり得ます。
それを踏まえるとやはり上記で述べたように、少量のアルコールもデメリットと考える方が安心であるといえます。
食生活においては、日々口に入れる食べ物で私たちは作られているということを忘れないということがもっとも重要なのだと思います。
どんなに運動を頑張っても、サプリメントを飲んだとしても食事としてとっている食べ物の量とは比較になりません。
やはり、日々食べている食事が私たちの体を作る基礎になります。
食事のたびに、3か月後の私の体は、「今、口に入れるこれで作られるんだ」と想像してみてください。
そして、適度な運動習慣を身に付けましょう。
まずは早歩きなどの生活に取り入れやすい運動を習慣化することからスタートしていただきたいですが、その先にはぜひ、同じ運動でも、筋肉を育てて、より体をアップグレードすることができる「筋トレ」を生活の一部に組み込んでください。
がん予防は、とにかく日々の生活習慣を整え、原点に立ち返ることが大切です。
ここまで読み進んでくれた方は、当たり前のことばかり書いているなぁと思ったことでしょう。
それでもやはり、その当たり前は後回しにされてしまいやすいということを今一度思い出してみてください。
ただし、どんなに健康的に暮らしていても、がんになってしまうこともあります。
もしもそうなってしまったときでも、自分でできる範囲の中で健康的に暮らしていたと自負があれば、そのうえで起こってしまった、「しかたのないこと」と思えるでしょうから、自責の念に駆られるようなこともないと思います。
私自身も日々健康的に暮らそうと思っていますが、それはいつかがんのような大きな病になってしまったときに、大切な家族や身の回りの人から「あんな生活していたのだからしかたない」ではなくて、「健康に気遣っていたうえで起こってしまったからしかたないよね」と思ってもらいたいという密かな思いがあったりします。
おなじしかたないでも、大きな違い。
今の健康に感謝して、今一度、生活全般をほんの少しずつ見直してみてください。