こんにちは。
Bijo-Labo総合プロデューサーの野本麻紀子です。
vol.75の続きで、本日もダイエットありがち勘違いを撲滅するべく、書かせていただきます。
お時間ある方はぜひ1つ前の75からご覧ください。
ケース⑤
ローカロリーにすればするほど痩せる
ダイエットを加速させたくて、どんどん食べる量を減らして、1000kcal以下とかにしている方を時々見かけます。
特に、リベルサスなどの処方薬を飲んでいる方にその傾向が強く、20代のインフルエンサーで、1日シャインマスカット6粒で生きてるなんて発信しているでたらめダイエッターまでいます。
これ、ほんっとに怖いです。
まず、そこまでしてデメリットこそあれメリットが一つもありません。
カロリー以前に栄養がまるで足りてないので、体調を崩す原因になります。
シャインマスカット6粒の人は置いておいて、基礎代謝量(丸一日寝ていたとしても内臓で消費するカロリーのこと)を下回るエネルギー量の食事を続けた場合(アンダーカロリー)、身体は「この体はエネルギーが入ってこない危険な状態」と認識してしまい、生命の危機であると判断します。
その結果、低エネルギーで動ける省エネモードにギアチェンジをします。
→頑張りのわりにますます痩せない体になる
筋肉から栄養を摂ります。
→筋肉量が減り、メリハリのない身体になる
お肌をきれいに保つための栄養が失われます。
→カサカサ、シワシワ、疲れやすい身体になり、老けます
アンダーカロリーを続けると、ダイエットどころか老けますよ!
きっとダイエットをしようと思っている皆様は、今より健康になったり、今よりキレイになることを望んで始めたのだと思います。
であれば、闇雲に食べる量を減らすことをやめ、自分自身の活動量に合わせて基礎代謝量+200~500kcal程度に設定しましょう!
ケース⑥
太っている理由は塩分
ダイエットにかかわらず、塩分過多は良くないです。
が!!!!大前提として、塩はカロリー0です。
塩で太っているわけではないです。
ダイエットのお客様と話していると、塩分のせいで~というお声を本当に良く聞きます。
塩分のせいで、昨日食べたものでむくんで今日の体重が重めであるってことならわかります。きっと水分がうまく抜けていないのでしょうから。
でも、摂取カロリーや他の栄養はばっちりなのに、ただただ塩分が多いだけで「太っている」というのはどう考えても無理があります。
減塩も身体の健康のためには大切な要素ですが、ダイエットがうまく進んでいないなという場合に、塩分が一番の原因ということは考えにくいので、今一度他にも理由があるのではないかなというところを考えてみてほしいです。
今ダイエット指導をしているお客様で、「体重は少しずつ落ちてきたけど、ダイエット始めてから便通がとても悪くなりました、どうすればよいでしょうか」とお悩みの方がいまして、食事内容を見たところ、カロリーを意識しすぎて、食事量そのものがガクッと減ってしまっていました。
そこで、野菜でしっかりカサマシをすることを提案しました。
だって野菜で100キロカロリー摂取しようと思ったら、長ネギなら4~5本、キャベツなら1/2玉、白菜なら1/2個弱と、そんなに食べられませんって量が摂れます。
それだけ分お野菜で摂ってカロリーがたとえ増えようが、それにより摂取できる栄養や食物繊維が身体にもたらす力の方がダイエットの後押しになる点について説明をしました。
そして数日後、そのお客様はまだ便秘でした。
そして、お野菜は増やせなかったというのです。
お野菜を増やしたら、それだけ分調味料を使ってしまって塩分が増えるから
いやいやいや!!!皆様、塩分、そんなに怖がらないでください!!!
いつもより塩分摂ってるかもなって日はしっかり水分を摂って体内の濃度を下げてあげれば外に出ていってくれますし、塩分過多気味な食事をしたのならそのあとの食事で意識して調整する、とか、カリウムが摂れる食材を多めに食べるなどなんでもできます。
健康体でダイエットをしている方にとって、塩分量が多少増えてしまうことより、古い排せつ物がいつまでも腸に残っていることの方がよっぽど問題ですよ!
腸の温度ってイメージできますか?
体温と同じ~体温より少し高めの36~37度と言われてます。
想像してください、夏場のキッチンがだいたいこの温度だとします。
ここに食べ残しなんかを数日置いとくってどうでしょう。
どんなスピードでそれが腐っていくか、それが体内で起こっているとしたら?って考えると、いやーーーーー!!!!ってなりますよね。
繰り返します。
多少の塩分より、便秘を放置する方が恐ろしいです。
ケース⑦
痩せている人は太りにくい人、ラッキーな人、太っている人は太りやすい人で損している
あるいは、ダイエット成功しない人は痩せにくい人
これ、全て間違いです!
これは、ここまででてきた6個とはちょっと意味合いが違ってきますが、沢山の方のダイエットをリアルに見てきた私が素直に感じていることなので敢えて書かせていただきます。
体質的に痩せやすい人、太りやすい人というものがないわけではありません。
でも、その体質というものより、やはりどのようにそれに対して取り組んでいるのかというところがどう考えても大きいのです。
ダイエットを成功させるお客様は、自分に厳しく、これまで太りやすかった自分の悪い習慣を強い心で断ち切ります。
そして、こちらのアドバイスをアレンジせずに生かして実践してくれます。
ダイエットで失敗するお客様は、これだけはやめられなくて、と、太ってしまった原因の多くをやめられません。そして、アドバイスよりも過剰にカロリーを減らしてしまったり、オリジナルに走ってしまいがちです。
そして、その結果、うまくダイエットが進まず、「ダイエットは過酷だ」とまた一つダイエットのイメージを辛いものにしてしまいます。
例えばですが、ダイエット中に大好きなスイーツを食べたいというお客様には、どーしても食べたいなら、食べても良いですよ!その代わり、14時までにちゃんと美味しい紅茶やブラックコーヒーなどを入れて丁寧に美味しく頂いてくださいね!とお伝えすることがあります。
去年80㎏から55kgにダイエット成功したお客様も、最初の頃はそうやって毎日スイーツを楽しみながらダイエットに取り組んでいました。
ところが、70キロ台に突入したある日、意識が変わって、「やっぱり目標体重に行くまではスイーツやめます。ダイエット成功したら、14時までに美味しく頂く作戦でスイーツ楽しみながら体重維持してみせます」と言ってくれました。
そして、その方がダイエット成功後に言った言葉がすばらしくって、
「スイーツで毎日300キロカロリー摂ってても痩せてったのも感動したけど、その分のカロリーをそのまま野菜や魚や肉に回して、低脂質意識してお腹一杯の感覚を感じながら痩せ続けていったのは本当にさいっこうでした!一生ダイエットしてても幸せなくらい食事が苦しくなかった!毎日チョコ食べたいのはただの悪い癖でした」
これ!!!!!ほんっとにこのお客様の言葉に全て集約されていて、ほんとにスイーツ食べながら痩せられるんだから、それも良いんです!
太らないスイーツとの向き合い方はこれだと私も思います。
しかし、そこからさらに1歩踏み込んで、今だけはと腹をくくって習慣を作り直すって近道だと思います。
なので、痩せている人は太りにくいのではない、太らないように細かく気を付けている人、ダイエットが成功した人は腹をくくれた人。
ダイエットがうまくいかないのは、体質ではなく、ダイエットのルールを自分にとって都合よく作り変えてしまう人なのではないかなぁと思います。
今日のブログは結構辛口でしたでしょうか。
でも、ダイエット頑張っている人にはみんな成功してほしいのです。
痩せればよいってもんでもないけど、少しダイエットするだけで解決することがたーくさんありますから。
なんかダイエットうまくいってないなーという方の心に少しでも届いたら嬉しいです。